お釈迦様のお誕生日 4月8日
花祭り行進曲 (赤尾白嶺作詞・成瀬鉄治作曲)
1.昔も昔 三千年 花咲き匂う 春八日(はるようか)
響き渡った 一声は 天にも地にも われ一人2.立派な国に 生まれいで 富も位も ありながら
一人お城を ぬけいでて 六年(むとせ)にあまる 御苦行3.円い世界の まん中に 教えの門を うち開き
かわける人に ふりまいた 甘露の水は 限りなし4.何年たっても 変わらずに 咲いたままなる 法(のり)の花
綺麗な一つを 胸にさし 我等もまけずに 励みましょう
今からはるか2500年前、インドのシャカ族の王子として、スッドーダナ王とマーヤ妃のもとにお生まれになりました。
お釈迦様の尊さを表すエピソードとして、お生まれになられてすぐに7歩歩まれ、天と地を指さして「天の上にも、天の下にも、我一人尊きものである。三界は苦しみに満ちている、私はそれを安らかならしめん。」と、述べられたと言われています。
7歩あゆまれたとの意味は、迷いの世界である六道を超えるということです。六道とは①地獄(怒り腹立ちの世界)、②餓鬼(不平不満ばかりで満足を知らない世界)、③畜生(反省することのできない世界)、④修羅(闘争心むき出しの世界)、⑤人間(迷いから悟りの世界を知ることができる可能性を持った世界)、⑥天上(有頂天の世界)です。
そして、天と地を指さして述べた言葉は、「お釈迦さまが尊い」という意味と、「私たち一人一人のいのちが、代わってもらうことのできない、かけがえのない尊い命である」という意味が込められています。
そしてその人生を、苦しみの本を知り、心安らかな世界を目指して教えに目覚めていきましょう。という我々仏教徒としてのあり方を示してくださいます。
29歳で出家の後、6年間の苦行を経て、35歳でお悟りを開かれました。その後、80歳でなくなられるまで45年間伝道の旅を続けられました。それが多くの経典として残されています。
降誕会 (親鸞さまのお誕生日 5月21日)
親鸞聖人は、お釈迦様のご誕生を『正信偈』の中で、「如来所以興出世 唯説弥陀本願海」(如来世に興出したもうゆえは ただ弥陀の本願海を説かんとなり)と示され、「お釈迦さまが、この世にお出ましくださいましたのは、ただ阿弥陀如来の尊いご本願を説かんがためである。」と、ほめたたえておられます。
宗祖降誕会 (鈴木行三作詞・野村成仁作曲)
1、闇に迷う われひとの 生くる道は ひらけたり
無漏のともし はるけくも かかげんとて 生れましぬ
たたえまつれきょうの日を 祝いまつれ きょうの日を2、渇れはてしに 天地は いつくしみに うるおえり
甘露の雨 とこしえに そそがんとて 生れましぬ
たたえまつれきょうの日を 祝いまつれ きょうの日を
宗祖降誕会の歌の「無漏のともし」とは、「煩悩にけがされていない智慧。迷いのない智慧。」のことで、ここでは阿弥陀如来のご本願のことです。
その阿弥陀如来のご本願(48願)の中でも、「我々を必ず救う(必ず浄土へ往生させる)」という第18願こそが王本願ともよばれ、中心となるものです。
そのこころを詠まれたものが今月(4月)の法雷カレンダーのご和讃です。
至心(ししん)・信楽(しんぎょう)・欲生(よくしょう)と 十方諸有(じっぽうしょう)をすすめてぞ
不思議(ふしぎ)の誓願(せいがん)あらはして 真実(しんじつ)報土(ほうど)の因(いん)とする意味:阿弥陀如来は、 第十八願を成就して、 阿弥陀如来の真実心(至心)を信じて(信楽)、 浄土に生まれんと願えよ(欲生)と十方衆生にお勧めになり、 凡夫が信心一つで最高のさとりをひらく誓願を建立され、 この第十八願を真実浄土の往生の因とされた。