親鸞聖人750回大遠忌法要 御正当

来年1月9日~16日

一年間にわたりお勤めされてきました宗祖親鸞聖人750回大遠忌法要も、御正当と申しまして、来年、平成24年1月16日が正しく750回忌の祥月命日に当たります。
例年の御正忌報恩講の日程(1月9日(月)逮夜法要~1月16日(月)日中法要)で「親鸞聖人750回大遠忌法要 御正当」が勤められます。ぜひこの機会にご参拝されますようご案内申し上げます。日中法要は午前10時から、逮夜法要は午後2時から法要が始まります。

 

*大遠忌法要のお荘厳

・九具足のお飾り
本願寺の大遠忌法要では、内陣前卓に蝋(ろう)燭(そく)立(たて)三対、花瓶(かひん)一対、香炉(こうろ)からなる「九具足」でお飾りしています。本山で用いるお荘厳の中でも最高のお荘厳です。蝋燭は朱(しゅ)蝋燭(ろうそく)で、サイズは特別に大きい碇形(いかりがた)の五百号サイズで高さは40㎝、重さは1875gにもなります。

・お供物
お供え物の数は全部で二十八具(ぐ)(28対のこと)あり、親鸞聖人のお木像(御真影(ごしんねい)さま)がご安置される須(しゅ)弥壇(みだん)に十一具、須弥壇の左右に設けられた五段の供物台に十七具をお供えし、季節のお供物をお供えいたします。「九具足」をはじめ、色合いの美しい打ち敷き・水引、カラフルな色の組み合わせのお供物など、このお荘厳を一目見ていただくだけでも、法要にお参りしていただく価値はあります。

 

*御門主さまのお言葉

11月12日(土)に淨教寺団体参拝をいたしましたときの御門主様のお言葉の一部です。

親鸞聖人750回大遠忌法要は、50年ごとの区切りということから一生に一度か二度のご勝縁、貴重な御縁です。この機会に私にとって親鸞聖人はどういう方かを確かめ、その御教えを深く味わい、さらにはご本願に遇えた慶びを行動に移し、後の世代に伝えたいと思います。

と述べられました。法要が済みましてもこの御門主様のお言葉を胸にあたため、浄土真宗・親鸞聖人を一層身近なものにしていただき、お聴聞に励んでいただきたいと強く念願いたします。

 

*「人生と仏教」シリーズ 内容ご紹介

稲垣瑞劔先生の御法語が「人生と仏教」という冊子にまとめられて発刊されていました。今読ませていただいても強く心に響き、万人に読み伝えていきたい内容ですので、今年10月より月1回のペースで有縁の皆様に読んでいただいております。ご希望の方はご連絡ください。

「人生と仏教」シリーズ ① 「〝生きがい〟のある人生と仏教」 より
・この世に生まれ出たことをよろこぶべし
「開(かい)経(きょう)の偈(げ)」に曰く、「人身(にんじん)受けがたし、今すでに受く。仏法(ぶっぽう)聞きがたし、今すでに聞く。この身今生(こんじょう)に向って度(ど)せずんば、更にいずれの生(しょう)に向ってかこの身を度せん。大衆(だいしゅう)もろともに、至心(ししん)に三宝(さんぼう)(仏と法と僧)に帰依したてまつるべし。」と。中国のある僧は、この句を「座右の銘」として書斎の壁にはって、朝夕これを見て勉強せられ、偉い人になられたということである。「生きがい」のある人生とは、自分が人間としてこの世に生まれ出たことをよろこぶのが「生きがい」を感ずる根本である。(後略)

 

「人生と仏教」シリーズ ② 「現代人の人生と親鸞聖人」 より
・仏教の人生観
現代と云い、現代人と云っても、見ようによっては、いろいろに見られるのであるが、今は特に佛教の立場から現代人を見て、若し親鸞聖人が現代人を見られたならば、どうお考えになるであろうかと想像して卑見(ひけん)を述べることにする。佛教の人生観は非常に真面目な人生観である。真面目な人生観とは即ち「中道(ちゅうどう)主義」である。享楽(きょうらく)主義でもなく、また苦行主義にも偏しない、極めて中庸(ちゅうよう)を得た人道主義である。また佛教の人生観は極めて合理的である。合理的という言葉のうちには、佛教の人生観が、真理に合し、普遍的(ふへんてき)にして而も真実なる基礎の上に立っておるという意味である。(後略)

2011年12月01日 法話
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